運動をしなければ、年齢とともに筋力が衰えて、疲れやすくなったり、転びやすくなったりします。
そこでおすすめなのが「軽い筋トレ」。
特別な器具なんて必要ありません。
自宅にある物を利用して安全に筋トレができます。
本記事では、シニアでも無理なく続けられる筋トレメニューを紹介します。
シニアに筋トレが必要な理由
シニアにとって筋トレは「健康維持の土台」です。
軽い負荷でも十分に効果が得られるので、筋トレを毎日の習慣にしましょう。
運動をしないままでいると、時間の経過とともに筋肉量が減少し、基礎代謝が落ちて太りやすくなります。
同時に転倒や生活習慣病のリスクも高まります。
- 下半身を鍛えれば階段の上り下りが楽になる
- 上半身を鍛えれば姿勢が良くなる
筋トレはダイエットだけでなく、日常生活を快適に維持するためにも欠かせません。
自宅でできる軽い筋トレメニュー
シニアにおすすめの筋トレは「自宅で安全にできる簡単な運動」です。
特別な器具がなくても、自宅にある物を利用したら十分に可能です。
難しい動作や腕がプルプル震えるような力は不要ですよ。
- 椅子や壁などを利用する
- 単純な動作を繰り返す
- 継続する
上の3つをこなせたらちゃんと筋肉が鍛えられます。
筋トレというと大げさに考えてしまうかもしれませんが、もっともっとシンプルに考えましょう。
以下の記事で、自宅ですぐにできる簡単な筋トレを3つ紹介します。
- スクワット(椅子を使って)
- 腕立て(壁やテーブルを使って)
- 腹筋(寝転ばずにできる方法)
スクワット(椅子を使って)
シニアに最もおすすめの筋トレが「椅子を使ったスクワット」です。
下半身の筋肉を効率的に鍛えられるので、転倒防止や基礎代謝の維持につながります。
太ももやお尻の筋肉は体を支える重要な部位。
ここを鍛えることで歩行や立ち座りがスムーズになります。
特にシニアは下半身の筋力低下が顕著なため、早めに対策しましょう。
椅子を使ったスクワットのやり方は、
- 椅子に浅く腰かけ
- 背筋を伸ばして立ち上がる
- ゆっくり腰を下ろす
という動作を繰り返します。
最初は、手を軽く膝に添えるとやりやすいです。
慣れてきたら、手を膝に添えずに、周囲の何かにつかまったりせずに、補助なしで上の動作ができるようになりましょう。
腕立て(壁を使って)
壁を利用する腕立て伏せは、負荷が軽減されるので、シニアでも無理なく継続できる筋トレです。
上半身を鍛えられるので、姿勢改善や肩こり予防に役立ちます。
- 通常の腕立てより負荷を軽減できる
- 胸や腕、肩の筋肉を鍛えて猫背や肩こりを防ぐ
- 壁に手をついて腕を曲げ伸ばしする
- 壁との角度で負荷を調整できる
1日5~10回から始めて、まずは習慣化しましょう。
腹筋(ソフトバージョン)
ソフトな腹筋運動は、腰への負担を減らしながら行えるのがメリット。
シニアでも安全にお腹まわりを鍛えられます。
従来の腹筋運動は腰を痛めやすいため、シニアには不向き。
座ったままや立ったままで腹筋を鍛えるやり方なら安全に続けられます。
椅子に座って背筋を伸ばし、お腹に力を入れて5秒間キープする「ドローイン」
軽く体をひねる「ツイスト運動」
動画の動きやスピードはあくまでも参考にして、自分のペースの範囲でゆっくり取り組んでいきましょう。
短時間でも毎日続ければ必ず効果が現れます。
姿勢改善や基礎代謝アップにつなげていきましょう。
筋トレを習慣化するコツ
筋トレは「継続」してこそ結果につながります。
継続するためには、無理のないやり方で進めるのが大前提です。
- 一気に頑張りすぎると疲労や挫折の原因になって続かない
- 小さな積み重ねでも習慣にできれば結果は確実に現れる
継続のために工夫しましょう。
焦りは禁物ですよ。
- 朝食前に5分、就寝前に5分と時間を決める
- カレンダーに実施日を記録する
- 家事の合間に取り入れる
など、「やること、やったことを見える化」すると継続しやすくなります。
注意すべきケガ・負担のリスク
シニアの筋トレでは「安全第一」を最優先しましょう。
やり方を誤ると、筋肉や関節を痛めたりします。
加齢によって柔軟性や回復力が低下しているため、若い頃と同じ感覚で動くとケガにつながりやすい。
負荷を抑えた無理のないフォームで進める。
- 反動をつけずにゆっくり動かす
- 痛みを感じたらすぐ中止する
- 体調が優れない日は休む
上の3つを守れば安全に取り組めます。
継続できてこそのシニアの筋トレです。
上を目指したい人は、最初はやんわりと進めながら、力がついてきたら次の段階へ、という考え方でゆっくり進めていきましょう。
まとめ|筋トレは「安全に・軽く・毎日」が基本
シニアの筋トレは、無理して頑張るものではなく「毎日少しずつ続けること」が大切です。
安全に行えば、10分の軽い運動でも健康維持に十分効果があります。
筋肉を鍛えることは、体型維持だけでなく、転倒防止や生活の質の向上にもつながります。
継続して、日常生活で筋トレの効果を感じるようになってくださいね。
「安全に・軽く・毎日」を意識して、筋トレを生活の一部として習慣化しましょう。
継続は力なり
習慣にすることで、健康寿命を延ばす力強い味方が体内に宿ってくれます。